リヤドロについて

リヤドロってどんなブランド？高く売れるものはどんなもの？
知って得する豆知識をご紹介します。

磁器人形（フィギュリン）といえば「リヤドロ」 どんなブランド？

「リヤドロ（Lladro）」は、スペインの東部バレンシア州アルマセラ発祥の磁器メーカーです。美術品として価値が高い、ポーセリンアートと呼ばれる磁器人形（フィギュリン）で世界的に有名になりました。
リヤドロのフィギュリンは、服のドレープやレース、小花など、細部に至るパーツまで陶器製で、そのすべてが熟練の職人による手作りです。今にも動き出しそうな、柔らかな曲線や上品な色彩で世界中の人々から愛される磁器人形を、現在も作り続けています。

「リヤドロ」は1953年、スペインの古都バレンシアの郊外に暮らすリヤドロ家の３兄弟、ホアン、ホセ、ビセンテが窯を開いたのが始まりです。リヤドロ3兄弟が作り始めたランプ用の花飾りはすぐに人気を博しました。リヤドロ3兄弟はその後、ドイツの陶磁器ブランド「マイセン」などに刺激を受けて、皿や花瓶などの日用品の他にフィギュリンを作りはじめます。この試みにより、後に世界的に有名になるリヤドロ磁器人形が生み出されることとなりました。

1968年には、リヤドロの姉妹ブランド「NAO」が誕生します。リヤドロのフィギュリンよりも比較的シンプルなデザインでリーズナブルに仕上がっていますが、製造にはリヤドロと同じ職人・工場が使われており、リヤドロのフィギュリンがより大衆向けに広く親しまれる事になりました。

日本にも、1986年に物産リヤドロ株式会社（現在のリヤドロジャパン）を設立して進出しています。

「リヤドロ」のフィギュリンは種類が豊富で、1,000種類以上もあるといわれています。天使や女神などの神話上の人物、ウィリアム・シェイクスピア作品の登場人物、ファンタジーの人物、少女・女性、老人、犬や猫、馬などの動物、日本向けには五月人形やひな人形など、様々なものがモチーフになっています。中でもリヤドロが得意とする「陶花」を用いたフィギュリンは高い人気があります。